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iPS細胞の網膜移植で患者募集(再生医療)

 他人のiPS細胞(人工多能性幹細胞)から作成した網膜細胞を目に移植する世界初の臨床研究計画が平成29年2月2日に厚生労働省で承認されました。
 これにより理化学研究所などは移植をうける患者5人程度を神戸市立医療センター中央市民病院で募集するとのことです。

 詳細はこちら(理化学研究所HP広報活動)よりご確認ください。


2017年03月01日

バイオレット光と近視抑制

 慶応義塾大学医学部眼科学教室の坪田一男教授らの研究グループが「バイオレット光が近視の進行を抑制する」との発表をしました。
 バイオレット光とは可視光線の中でも波長が360ナノメートルから400ナノメートルと短いもので、自然光に含まれLED照明や蛍光灯にはほとんど含まれません。また、バイオレット光はガラスや壁をほとんど通過しないため、屋内でバイオレット光を浴びることはほとんどありません。
 テレビゲームやスマートフォンなど近くばかりを見て過ごす時間が長いと近視になりやすく、学童の近視進行予防として外で遊ぶことが挙げられますがこれにはバイオレット光も関係していたようです。


2017年02月25日

ドライアイ対策

 近年、パソコンやスマートフォンの普及、エアコン、コンタクトレンズの使用で目を取り巻く環境は過酷となっています。それによりドライアイの患者も増えていますが、ドライアイの対策をしている方は意外に少ないようです。
以下に日常生活でできるドライアイ対策を記しますので参考にしていただければ幸いです。

 

1.エアコンの風を直接目に当てないようにする。
2.パソコンの画面は目より低くする。
3.パソコンやスマートフォンなどの作業は1時間毎に10分くらいの休憩をはさみ目を休める。
4.目の疲れを感じたら目を暖める。
5.ストレスを溜めないようにする。
6.部屋が乾燥している場合は加湿器を置くなどする。
7.市販の目薬を使う場合は防腐剤の入っていない人口涙液を選ぶ。
8.コンタクトレンズを使用している場合は眼科で定期検査を受けて、気になる症状は医師に申し出る。


2016年12月23日

ドライアイとは

 ドライアイの症状といえば「目が乾く」が真っ先に思い浮かぶでしょうが、その他にも「目がゴロゴロする」「目が開けにくい」「疲れる」「何となく見えづらい」など多彩な症状を引き起こします。
 日本人の1000万人以上がドライアイとの統計もあり、さらにオフィスワーカーを対象とした研究では全体の60%以上がドライアイもしくはその疑いと言われている非常にポピュラーな病気です。

 ドライアイは失明につながるような怖い病気ではありませんが、日常生活の質を落とす慢性疾患です。目薬などの治療でいったん症状が治まったとしても、治療を中断すると再発することもあります。症状が強い場合は治療を続けていく必要がありますが、治療法や日常生活の注意点についてはまた別の機会で書かせてもらいます。

 

2016年12月09日

目にいい栄養素

 目にいい栄養素として、これが全てというわけではありませんが幾つか挙げてみます。

 

ビタミン
 ビタミンAは粘液の分泌を促して目の表面に潤いを与えてドライアイの予防に効果的です。夜盲症や疲れ目にも効果があり、ニンジンやほうれん草、ニラ、カボチャに多く含まれています。
 βカロチンはニンジンに多く含まれ、体の中でビタミンAに変化します。
 ビタミンCは水晶体の酸化を防いで白内障を予防してくれます。また緑内障や老眼、飛蚊症も予防すると言われています。ブロッコリーやほうれん草、柑橘類に多く含まれていますが、水に溶けやすく熱に弱いので調理に気をつける必要があります。
 その他、ビタミンEは抗酸化作用に優れ、ビタミンB群も目にいいです。

 

ポリフェノール
 ルテインは抗酸化作用が強く、老化を促進する活性酸素を除いてくれるポリフェノールの一種です。加齢黄斑変性に老眼、白内障、疲れ目、ドライアイなどを予防してくれます。ほうれん草やブロッコリーなどの緑黄色野菜で摂取できます。
 アントシアニンもポリフェノールの一種で抗酸化作用を有して、疲れ目や目の下のクマを軽減してくれます。ブルーベリーが有名ですがカシスにはブルーベリーの3倍のアントシアニンが含まれています。

 

2016年11月26日

地中海食と加齢黄斑変性の関係

 この度、ポルトガルの疫学研究で地中海食が加齢黄斑変性発症リスクを低下させる可能性を示した研究結果が米国眼科学会(AAO)で報告されました。
 地中海食は心疾患や癌を予防することも報告されており、健康や寿命の観点からその優秀さが世界的に注目されています。
 また、地中海食ではありませんが、同食事を豊富に摂取する地域でよく飲まれているコーヒーに含まれるカフェイン摂取も加齢黄斑変性発症リスクを低下させていました。カフェインは強力な抗酸化物質でありアルツハイマー病等の予防効果があることが知られており、今回の研究対象としたようです。
 その他、βカロチンやビタミンC,E等の抗酸化物質にも加齢黄斑変性発症の予防効果があることも確認されていました。

 

2016年11月22日

緑内障と睡眠時無呼吸症候群

 緑内障は40歳以上の20人に1人が発症、国内推定患者数は約400万人、日本人の失明原因第1位とも言われている非常に注意が必要な病気です(日本緑内障学会多治見緑内障疫学調査,厚生労働省平成17年度研究報告書)。
 その緑内障と睡眠時無呼吸症候群、一見無関係そうにみえますが「睡眠時無呼吸症候群の患者では、緑内障を患うリスクが正常な人の10倍高い」のです。
 そのメカニズムについては十分に解明されているとは言えませんが、睡眠時無呼吸症候群は寝ている間に起こるためなかなか気がつかず発見が遅れやすいです。
 睡眠時無呼吸症候群事態も身体に大きな負担をかけ、高血圧や糖尿病、心筋梗塞の引き金になることが報告されています。睡眠時無呼吸症候群が居眠り運転につながることもあります。
 「眠りが浅い」、「いびきが大きい」などに心当たりがあるようでしたら、安易に考えず一度専門機関で検査を受けてみてはどうでしょうか。

 

2016年10月25日

紫外線対策でのサングラスの選び方

 紫外線(UV)の影響で真っ先に思い浮かぶのは日焼けでしょうが、UVに長く当たることで日焼け以外にも疲れやすくなり、気温の高さも加わると抵抗力が弱まり熱中症にもなりやすくなります。
 目は肌と違い表面に色素がないためUVの影響を受けやすく、白内障や翼状片の原因にもなります。(翼状片は紫外線量の多い沖縄で多いようです。)
 目を守るにはサングラスが効果的ですがレンズの色が濃ければよいという訳ではありません。UVカット効果の強いものを選びましょう。「UVカット率」では99%など高い数値のものを、「UV透過率」では5%など低い数値のものを選びましょう。400ナノメートル以下の波長のUVをカットする「UV400」加工がされているものは効果が高いです。また色が濃すぎるレンズは瞳孔が開いてしまい紫外線の影響を受けやすくなってしまうのでお勧めできません。
 通常の眼鏡やコンタクトレンズでもUVカット加工されているものがあるので購入する時は確認してみると良いでしょう。帽子や日傘を併せて使うとより効果的です。

 今年の夏は既に終わりましたが、来年の夏に参考にしていただければ幸いです。

 

2016年10月15日

結膜炎

 結膜炎になった際、日中に病院へ行く時間がなかなか取れない人はまずドラッグストアなどで一般用医薬品の目薬を購入するかもしれません。ただ一口に結膜炎と言っても様々な原因がありそれにより治療法も違ってくるためどの目薬を選べばよいのか迷われるでしょう。
 そこで役立つのが目やにです。目やにの状況が結膜炎の原因を推測するヒントになります。
 涙のようにサラサラ、透明な目やには花粉や動物の毛などによるアレルギー性結膜炎が疑われます。アレルギーやかゆみに効くと書いてある目薬を選んでみましょう。
 黄色く粘性の高い目やには細菌感染(細菌性結膜炎や麦粒腫(ものもらい)など)の可能性があります。市販薬では「抗菌作用」や「抗生物質」とされる目薬を選んでみましょう。
 白くネバネバしている目やにはウイルス性結膜炎の可能性があります。ウイルスの種類によっては感染力が強く周囲にうつしてしまうこともあります。市販されている目薬では対処が難しいので眼科を受診することをお勧めします。
 ただし、市販薬の効果は医療機関で処方される薬ほど強くはありません。症状が強い場合には医療機関を受診されるようお勧めします。

 

2016年10月13日

加齢黄斑変性と禁煙

 以前に「加齢黄斑変性の予防」で記しましたが加齢黄斑変性の予防で一番大事なのは「禁煙」です。疫学調査によれば喫煙は加齢黄斑変性の発症リスクを2~4倍に高めるとのことですが、10年間の禁煙でそのリスクを半分以下に減らせるそうです。また、喫煙は白内障の進行も早めるとも言われています。
 加齢黄斑変性は治療の難しい病気です。運悪く片目に発症してしまったら、反対の目の発症予防が治療と同等に大切になってきます。喫煙されている場合は一刻も早い禁煙が望まれます。
 禁煙と同時に、AREDS2に準じたサプリメント(プリザービジョン2)の摂取も推奨されますので検討してみましょう。

 

2016年10月12日

目の愛護デー

 本日10月10日は「目の愛護デー」です。これは10.10.を横にすると人の顔の眉と目に見えるからだそうです。目の愛護デーの歴史は深く、中央盲人福祉協会が1931年に失明予防の運動として始めたのがきっかけです。
 現在では、厚生労働省が主催となり全国で目の健康を促す活動がされたり、 目の関連企業や団体がイベントを開催したりしています。
 これを機会に、皆さんも目の検診を受けてみてはどうでしょうか。

 

2016年10月10日

マルチパーパスソリューション(MPS)について

 1日使い捨て(ワンデー)以外のソフトコンタクトレンズ(SCL)では基本的に毎日のケアが必要です。ケア用品は大きく①マルチパーパスソリューション(MPS)、②ポピドンヨード剤、③過酸化水素剤の3つに分けられますが、今回は現在の主流となっているMPSについてです。

 MPSとは1液で「洗浄、すすぎ、保存、消毒」といったSCLケアの全てを行えるケア用品で、その簡便さから急速に普及しました。しかしながら間違った使用方法により眼障害が増えている事実もあります。以下に幾つかの注意点を書いていきます。

 まず第一に「こすり洗いを欠かさない」ということです。MPSは液ですすいだSCLをそのまま目に装用する関係上、消毒力はあまり強くはありません。消毒力を強くするとSCLを装用したときに目の表面も傷めてしまうからです。こすり洗いでほとんどの微生物や汚れを落とした後に最後の仕上げとしてMPSで消毒するという感じです。こすり洗いをする指先が汚れていては意味がありませんので、事前に石鹸で手をしっかり洗っておきましょう。

 次に「レンズケースも常に清潔に保つ」よう心掛けるということです。保存するレンズケースが汚れていたら十分な消毒効果は期待できず、またレンズケースに付着した菌が原因で眼障害を起こす可能性もあります。消毒力があまり強くないMPSではなおさらです。レンズケースは毎回しっかり洗い必ず自然乾燥させるようにしましょう。レンズケースの保管場所としては誤って濡らしたりしないよう流し回りは避けた方がよいかもしれません。

 また使用していくうちに何かの拍子にボトル先端に触れるなどしてMPSのボトル内部が汚染されることもあります。同じボトルを長期間使い続けないようにしましょう。目安としては1本360ml前後のボトルを1ヶ月で使い切るぐらいかと思います。

 またこれはケア方法に関わらずソフトコンタクトレンズ全般にいえますが、「SCLを水道水で洗わない」ということです。水道水や井戸水の中にはアカントアメーバという微生物が混入している可能性があり、これはMPSで消毒することは出来ません。

 それとに「眼科で定期検査を受ける」ことです。何らかの自覚症状が出た時にはすでに眼障害がだいぶ進んでいるということもあります。目の状態にもよりますがほぼ毎日SCLを装用される方なら3ヶ月に1度の定期検査が推奨されています(日本コンタクトレンズ学会)。

 最後に、ケア用品の使用にあたっては各製品の使用説明書等をよく読んで手順等をきちんと守るようにしましょう。

 

【宣伝】

弊社でもコンタクトレンズケア用品の販売を開始致しました(現在はYahoo!ショッピング店のみ)。

MPSとして「cleadewリペア&モイスト(オフテクス)」、ポピドンヨード剤として「cleadewファーストケア(オフテクス)」、またハードコンタクトレンズ用として「ケアマイルドモイスチャー(サンコンタクトレンズ)」をラインナップしています。

cleadewリペア&モイストはMPSの中では比較的消毒効果が高く目にもやさしい製品となっています。

 

2016年10月09日

加齢黄斑変性の予防

 加齢黄斑変性の治療は抗VEGF療法の登場により格段の進歩を遂げたと思われますが、それでも一度障害された網膜を再生させることは出来ず、加齢黄斑変性が深刻な病気であることには変わりありません。

 よって加齢黄斑変性には予防と早期発見が重要です。

 予防に関しては禁煙が最も大切です。また紫外線も網膜にダメージを与え加齢黄斑変性発症のリスクとなります。サングラスなどで目を日頃から保護するのもよいでしょう。また食事も大切です。抗酸化ビタミン(ビタミンE,C、ベータカロチンなど)を含む食品、ミカン、大豆、玄米、ニンジン、カボチャ、抗酸化酵素を構成するミネラル(亜鉛など)を含む牡蠣や海藻、ルテインを含む緑黄色野菜(ほうれん草、ケール、ブロッコリーなど)、それにオメガ3脂肪酸を含むイワシ、サンマ、アジなど赤身の魚を積極的にとるようにしましょう。オキュバイトなどのサプリメントで補ってもよいでしょう。

 また、肥満高血圧脂質異常症も加齢黄斑変性の危険因子と考えられています。該当する方は生活習慣を見直しましょう。

 早期発見には「加齢黄斑変性について」で述べたように、日頃から片目をふさいで、左右それぞれの目の見え方を自分で確認するとよいです。

 

2016年09月19日

加齢黄斑変性について

 加齢黄斑変性は、黄斑部網膜の老廃物の処理能力が衰えることによる黄斑部への老廃物の沈着が網膜組織に異変をきたすことにより発症すると考えられています。

 加齢のほか、紫外線の暴露、喫煙、遺伝、生活習慣も加齢黄斑変性への移行を促進しています。

 加齢黄斑変性はゆっくり進行する萎縮型と進行が速く突然見えなくなることもある滲出型に分類され、日本人に多いのは滲出型となります。

 加齢黄斑変性を含めて黄斑部の病気は自覚症状(歪んで見える、中心が見えずらい、見たい部分が黒くかすむなど)が起こりやすいです。しかし、目は左右二つあり両目で見ていると気が付きにくいです。日頃から片目をふさいで、左右それぞれの目の見え方を自分で確認する習慣をつけるとよいかもしれません。

 

2016年09月16日

日本人に近視が多い理由

 日本は世界でも近視の多い国ですが何故でしょう?近視の成因として遺伝的要因と環境的要因とがありますが、日本では環境的要因があまりにもそろいすぎているようです。

 環境的要因としてまず挙げられるのが日本の住宅事情です。遠くを見る習慣は近視の予防になりますが、欧米に比べて狭い家で暮らす日本人は遠くを見る機会が限られてしまいます。

 次に、日本人の勤勉な気質も影響しているようです。勉強に仕事と何事にも真面目に取り組む姿勢が幼少期より目を酷使すると同時に遠くを見る機会を減らしています。特に漢字は画数が多く複雑な形をしており近視を誘発しやすいようです。(漢字を使う台湾も日本と並ぶ近視大国です。)

 「屋外でスポーツなどをする子供のほうが近視になりにくい」との報告があり上記の理由と矛盾しません。また、理由ははっきりしませんが日光を浴びた時に分泌されるドーパミンに近視を抑制する作用があるのではないかとの報告もあります。

 現代社会はスマホやテレビゲームなど昔と比べてより目に厳しい環境だと言えます。

 

2016年09月16日

糖尿病治療における運動療法

 日本人の失明原因の1とつして糖尿病網膜症が挙げられますが、米ミシシッピ大学のPaul Loprinzi氏が率いる研究チームによれば座位で過ごす時間が1日60分増えるごとに糖尿病網膜症のリスクが16%上昇したとのことです。糖尿病の人は運動不足で視力を失う可能性を高めるかもしれないということです。

 糖尿病治療は食事療法を中心に必要な運動療法を行い、状況に応じて薬物療法を追加していきます。血糖コントロールが安定している2型糖尿病の人は食事療法とともに運動療法も行うと、血糖値が下がるだけではなく動脈硬化の予防や老化防止といった点でも効果があることが実証されており、運動療法がいかに大事かということが解ります。

 忙しいと運動する時間はないと食事制限や薬で何とかしようと考えてしまうこともあるでしょう。運動療法を難しく考えることはありません。歩行など日々行っている動作も運動療法です。歩行運動であれば通勤、買い物などでも実践でき、体力や年齢に合わせて歩き方やスピードを変えることで運動量を調整することができます。

 ただし、運動による消費エネルギーはそれほど大きなものではなく食事療法の代わりにはなりません。また、体質的に薬物療法に頼らざるを得ない人もいます。糖尿病治療は医師の指導のもと各人の病態によって食事療法、運動療法、薬物療法をバランスよく行っていく必要があります。

 

2016年08月22日

紫外線対策

 夏場は曇り空でも紫外線の50~80%が地表に届いています。これまで紫外線対策というと皮膚への日焼け対策ばかりが注目されていましたがそれだけでは不十分です。瞳が紫外線を浴びても、「紫外線によるダメージを受けた」と脳が認識して体内でメラニン色素が作られやすくなるため、皮膚に直接紫外線が当たらなくても日焼けしやすくシミやシワができやすくなります。

 よって、「日傘や帽子で直接の日差しを避ける」、「サングラスやUVカット眼鏡をかける」などで皮膚だけではなく瞳も紫外線から守る必要があります。

 また、「抗酸化作用の高いビタミンAの豊富なニンジンやカボチャ、ほうれん草」、「ルテインを豊富に含むほうれん草やブロッコリーなどの緑黄色野菜、卵黄、ピスタチオ」、「メラニン沈着を防ぐビタミンC豊富なブロッコリー、小松菜、キウイ」、「活性酸素の働きを抑えるビタミンEを豊富に含むアボガド、アーモンド、カボチャ」は紫外線ダメージを防ぐので積極的に摂るようにしましょう。

 

2016年08月05日

白内障について知っておきたいこと

 白内障とは年齢とともに水晶体が濁って視力が低下する病気です。老化が原因で高齢者になると誰でも発症する可能性があります。

 白内障で低下した視力は手術で改善することができますが、少しでも白内障の進行リスクを減らしたいと思われる場合は以下の点を意識してみてください。


1.外出時はUVカット眼鏡やつばの広い帽子を着用して紫外線から目を守りましょう。色の濃いサングラスは瞳孔を開き紫外線の影響が網膜にまでおよびやすくなるので、サングラスをかける場合は色の薄いのを選びましょう。


2.禁煙しましょう。喫煙は白内障の発症リスクを高めることが報告されています。


3.ビタミンCが豊富な食品を摂取しましょう。ビタミンCの抗酸化作用により白内障進行を抑制する可能性が示唆されています。

2016年06月24日

加齢黄斑変性の罹患率

 第120回日本眼科学会総会(2016年4月7日(木)~10日(日),仙台市)において日本人における加齢黄斑変性の罹患率に関するデータが大津赤十字病院眼科部長の山城健児医師による報告がありました。

 実際に視機能障害を伴っている後期加齢黄斑変性の有病率は0.3~1.0%と白人と比べて少なかったようですが、早期加齢黄斑変性の有病率は50歳代で16%、60歳代で23%、70歳代で30%と白人と比べて大きな差は認めなかったようです。

 早期加齢黄斑変性とは網膜の視細胞が産生する老廃物で形成されるlarge drusenが認められる状態で、まだ視機能障害は生じていなくとも後期加齢黄斑変性の前段階にあたります。

(上記は滋賀県長浜市と京都大学大学院医学研究科が連携して行っている「ながはま0次予防コホート事業(長浜研究)」の解析結果の一部です。)

 これは、60歳代の10人に2人、70歳代の10人に3人が加齢黄斑変性のリスクファクターを有しているともとれ、今後、日本人においても後期加齢黄斑変性の有病率が増えてくる可能性を否定できない結果だと思われます。

 加齢黄斑変性は一度発症してしまうと治療が非常に難しい病気です。予防的医療を真剣に考えていきましょう。

2016年05月05日

ブルーライト

 ブルーライトはもともと自然界に存在する光の一部で太陽光にも含まれており、「日の出とともに起きて夜は眠るという人の体内時計」の調整に関与しています。
 ところが、近年増えつつあるLEDライト(スマートフォンやパソコン、液晶テレビなど)からは多くのブルーライトが発せられています。時間帯に関係なくブルーライトをたくさん浴びれば体内時計が乱れ、脳が休養モードにならず寝つきが悪い・夜に目が覚める・寝不足などの睡眠に関するトラブルの原因になります。
 また、ブルーライトとは波長の短い青色光(380nm~495nm)で、可視光線の中で紫外線に一番近く目の奥の網膜まで届きやすい高エネルギーの光です。そのため、ブルーライトは目の疲れ(眼精疲労)や加齢黄斑変性の原因になることもあります。

 

《ブルーライトから目を守るには》

1.スマートフォンやパソコンなどにはブルーライトをカットするフィルムやソフトウェアを使う

2.ブルーライトをカットする眼鏡を使う

3.ルテインやゼアキサンチンを含むサプリメント(オキュバイトなど)を飲む

4.LED照明機器は間接照明にする

2016年03月23日

スマホ老眼

 老眼(老視)とは目の調節力の衰えで、ピントを合わせにくくなり、頭痛や肩こり、疲労の原因にもなります。
 本来、老眼とは40代前後で始まる目の老化現象ですが、最近では20~30代でも老眼のような症状を引き起こす人が増えています。その代表的な原因がスマートフォンの長時間使用、すなわち『スマホ老眼』です。

 しかしながらスマートフォンは便利で日常に欠かせない存在となっています。だからこそスマホ老眼のリスクがあるからといって利用を控えるのではなく、正しく使い上手に付き合っていきましょう。

 

《スマホ老眼の予防法》

1.スマートフォンと40㎝程の距離を取るようにする
2.スマートフォンを1時間使用したら10~15分の休憩を入れるようにする
3.瞼を温めて目の血行をよくする(ぬれタオルをレンジで40秒程温めて瞼の上に置く)
4.スマートフォンの画面設定を暗めにする

2016年03月12日

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不定期となりますが、今後、目に関する情報をこちらでアップしたいと思います。ご興味を持たれた方はぜひお立ち寄りください。

2016年03月01日